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台湾の京都「台南」で音楽・歴史交流 [西高1回生寄稿集]

西高1回生 中村 又善

 福岡栄城会の皆様、暑い日が続きますが皆様元気でお過ごしではないでしょうか。
 昨日は福岡西一会の7月例会でした。台湾旅行計画の話をしていると、ふと、私は何回台湾へ行っているのかと感じました。台湾へ行っているという感じがあまりなかったからです。
 私の海外旅行経験はカナダ、中国(大連)、台湾、韓国しかありません。何しろ、日本語しか話すことが出来ませんので多くの国へ行くのは無理でした。
 台湾へは職場旅行で台北へ初めて行きました。兎に角、オートバイの数の多さとタクシーの運転の粗さには吃驚しました。
 その後、大学のマンドリンクラブの先輩のお誘いで台湾の台南へ行くことになりました。
 台南には奇美実業という世界的に有名な会社があり、その創業者の許文龍氏のお宅に伺うということでした。許文龍氏は絵画、彫刻、楽器演奏など芸術分野への造詣が深く、殊マンドリンに関しては楽器を貸与してその振興に寄与されていました。
邸内 ミニコンサート.jpg
*許文龍邸内での音楽会風景(許文龍はヴァイオリンを弾いています)
 
*YouTube「クリスマスイブ:許文龍2012年クリスマス音楽パーティー」

 しかし、私の台湾に関する印象は「過去に植民地として統治していたので、日本人に対する印象は悪いのではないか」というものでした。そこで、許文龍氏宅で彼が話をするということでしたので、日本統治時代の酷さの事かなと、身構えていました。
 ところが、彼の立ったままでの20分間の話を聞いて、私の予想とは全く違うということが分かりました。台湾の戦前、終戦直後、その後戒厳令が解除されるまでの時期、解除された現在について、何があっていたのか、それに対する考え方をお話しされました。日本統治から解放されて新しい台湾を創っていたのではないか考えていた私は、特に、戒厳令下での市民生活の実情を聞いて驚きの連続でした。その頃、台湾の経済が目覚ましい発展をしていることを知っていたのでそのギャップを理解することが出来ませんでしたが、台湾の発展は零からの発展ではなかったことを許文龍氏によって知らされました。 
 彼が台湾の発展の要因を調べていくと、社会的基盤が整っていることに行き着きました。そのいろいろな社会的基盤は統治時代に日本が膨大な金額を費やして造ったものでした。許文龍氏は台湾今があるのは日本のお陰であると私達に話されました。
 最後に、現在の日本における外来語の氾濫などについて憂慮されており、日本には立派な伝統と文化があるのだからもっと自信を待たなければいけないと指摘されました。
 
 台湾では奇美マンドリン楽団とジョイントコンサートが奇美実業博物館のコンサートホールで開催され、参加しました。
マンドリンジョイントコンサート.jpg
*奇美マンドリン楽団とのジョイントコンサート

*YouTube:2013年11月24日「奇美マンドリン楽団『アルハンブラ宮殿の思い出』・台南市民文化センター舞台芸術ホール」
 その後、福岡西一会では台湾へ旅行し、許文龍氏が作製した日本人の胸像を訪ねて彼らの業績を偲びました。その時,大企業創業者の住居とは思えない、許文龍氏邸(街の中の小さな佇まい)の門前で記念撮影をしました。
西一会 台湾旅行 邸前.jpg

 その後、私は50年以上のマンドリンの経験を活かして、台湾(台南)のマンドリン奏者の基礎的な練習のお手伝いをしています。
 台南は台湾の京都と呼ばれ、台湾の歴史は台南から始まるとも言われています。したがって、名所旧跡も多く、数多く案内して頂きました。
6)6.15市内観光(赤_樓).jpg
*台南のランドマーク「赤嵌楼」
 また、食は「台南にあり」と言われるほど美味しい食べ物が沢山です。さらに、マンゴーなどいろんな季節の美味しい果物を食べることが出来ます。
マンゴー料理.jpg
*マンゴーフルコースの一品
マンゴー畑.jpg

■台南市政府観光局HP:https://www.twtainan.net/ja-jp

■奇美実業(中国語: 奇美實業股份有限公司、英文社名:Chimei Corporation)

*福岡栄城会では、同窓会員の方々の投稿をお待ちしております。
投稿先 eijo.fukuoka@gmail.com

 
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