佐賀市内の主要な建物が、幕末維新博覧会の会場になっています。

*ながさき幕末維新館「佐賀玉屋ビル1階」
ながさき幕末維新館HP:https://expo.saga-hizen150.com/venue/nagasaki/

*佐賀バルーンミュージアム(肥前佐賀の菓子文化展開催中)
佐賀バルーンミュージアムHP:

*徴古館・・鍋島家伝来品で見せる「幕末明治の鍋島家~大名から侯爵へ」展を開催中。
・徴古館HP:http://www.nabeshima.or.jp/

*弘道館記念碑・・徴古館の西側にあります。
・10代藩主鍋島直正は、二の丸消失を逆手に取り藩政を掌握し、財政改革を進め、同時に本丸再建(1835年)を表明、また藩校弘道館の拡張を図り、古賀穀堂の「学政管見」に準じ藩士の子弟全てを学ばせ、門閥に関わりなく優秀な人材を藩政に登用するとした結果、幕末・明治に活躍する賢人たちを数多く輩出しました。
北堀に移転した藩校は、現在の中央郵便局及び徴古館あたりにありました。
現在、柳町の旧古賀家住宅が藩校を紹介するテーマ館「リアル弘道館」として、伝説の藩校体験が出来ます。


*幕末維新記念館(市村記念体育館)大人¥800

・会場入口前(昭和には円形噴水があった位置)に幕末佐賀藩の技術力の象徴が鎮座。
(注)当時製造された大砲の残存例が未確認の為、1820年頃にアメリカ製輸入の品で、東京渋谷の旧鍋島邸に置かれ、現在は戸栗美術館所蔵を原型とした複製品です。

・「キングダム」作者:原泰久(基山町出身)が鍋島直正のイラストを制作
・肥前さがFAN 原泰久のページ:

*鍋島直正公像が鯱の門横に73年ぶり(平成29年3月4日)復活。
・台座は実用反射炉の「築地反射炉」をモチーフにて、周囲に直正の業績を紹介する銅板レリーフが配置されています。銅像は高さ4㍍で、台座を含めた高さは約8.5㍍の堂々たる記念像となっています。



*佐賀城本丸歴史館
・24ポンドカノン砲(複製)幕末維新記念館前と同じ。
・御玄関・出入口横に9ポンド・アームストロング砲の模型を展示。
・幕末佐賀藩で製造を試みていますが、完成したかは明らかではありません。長崎のグラバー商会から輸入したアームストロング砲を使いこなしていた佐賀藩は、戊辰戦争で上野彰義隊を壊滅させ、奥羽に転戦して大いに戦果を出したことから、維新の雄藩として薩長土に続き「肥」が加わったとも言われています。

・臼砲(モルチール砲)・・青銅製でオランダより輸入し長崎の砲台に備え付けられていた記録があります。口径29センチ、全長87センチ、重量1200.5kg。
・「冠軍・蓮池」銘 支藩の蓮池藩が所有、オランダ製臼砲を模造したとも考えられています。口径、全長はオランダ製と同じで重量が1134.5kg。

佐賀城本丸歴史館HP http://saga-museum.jp/sagajou/

*南堀の蓮・・6月下旬よりぼつぼつ咲き始めています。満開は7月中旬か?
・外来種のミドリガメやブルーギルなどの食害で全滅の危機にあった南堀の蓮は、「ハス再生実行委員会」の活動など市民参加で再生が続けられています。

*ユージアム サガ(さがレトロ館)・・有田焼などの器で佐賀の味が楽しめます。
ユージアム サガ特設HP: https://www.useumsaga.jp/

*東堀整備・・昭和3年に鍋島家より寄付された東堀はその後埋め立てられましたが、「佐賀城下再生百年構想」として一部復元されています。

■街中歩きをしていますと、水ケ江界隈で昭和の面影に変化がありました。

*水ケ江の旧好生館跡地・・南側棟は佐賀市医師会立看護専門学校(平成30年4月移転開校)・休日夜間こども診療所・休日歯科診療所、北側棟は佐賀メディカルセンタービルとなっています。
・「閑叟公と種痘の像」旧好生館跡に再設置。
・旧好生館中庭にあったものです。天然痘の流行を危惧した10代藩主直正(隠居後・閑叟)は藩医の楢林宋建に牛痘の入手を命じ、長崎出島のオランダ医師オットー・ゴットリープ・モーニッケが宋建の息子に痘苗を接種し(1849年・嘉永2年)成功、好生館で淳一郎(11代直大)に侍医の大石良英が種痘したことを記念する像です。

*佐賀市民会館跡が更地!!
・平成28年3月で閉館した佐賀市民会館は、更地になり敷地の約4800㎡の内2800㎡を民間に売却され来年には医療福祉施設棟が完成予定です。他の敷地は市営駐車場として活用。

・閉館後の市民会館(平成28年11月下旬撮影)

・新道商店街の案内版・・通りの名称も今後変わるのかな?「市民会館通り」と「県病院北通り」と表示。この界隈は昭和30年・40年代は賑やかな商店街でした。映画館の「朝日館」もあり、貫通道路には大映もありましたね。

*一休軒があった一角も更地に!

*水ケ江交差点そばの寿通り商店街も更地に!!建物の老朽化と店主の高齢化もあり、平成29年6月閉鎖。
・寿通り商店街(平成29年6月撮影)L字の商店街で貫通道路と大財通りに出入口がありました。

■肥前さが幕末維新博覧会、街歩きに戻ります。

*南里邸・・「世界を見ていた佐賀の人」「佐賀に縁のある女性」の企画展を開催中

*リアル弘道館(旧古賀家)・・藩校「弘道館」の学びを体験!
・明治17年に建てられた実業者の邸宅ですが、武家屋敷の風情もありますので、座敷を「弘道館の教室」に模しています。・リアル弘道館紹介ページ:https://expo.saga-hizen150.com/venue/kodokan/

*葉隠みらい館(旧三省銀行)・・現代に生きる「葉隠」の魅力を体験。

■柳町・長崎街道筋の町並み整備が進んでいます。

・旧久富家住宅
佐賀市歴史民俗館・旧久富家紹介ページ:https://sagarekimin.jimdo.com/%E6%97%A7%E4%B9%85%E5%AF%8C%E5%AE%B6/

・旧牛島家(左手家屋)、旧森永家(手前家屋)
・佐賀市歴史民俗館・旧牛島家紹介ページ:https://sagarekimin.jimdo.com/%E6%97%A7%E7%89%9B%E5%B3%B6%E5%AE%B6/
・佐賀市歴史民俗館・旧森永家紹介ページ:https://sagarekimin.jimdo.com/%E6%97%A7%E6%A3%AE%E6%B0%B8%E5%AE%B6/

・旧古賀家住宅と旧古賀銀行の間の小路から

・八坂神社の大楠

・旧古賀銀行
・佐賀市歴史民俗館・旧古賀銀行紹介ページ:https://sagarekimin.jimdo.com/%E6%97%A7%E5%8F%A4%E8%B3%80%E9%8A%80%E8%A1%8C/

*オランダハウス(旧佐賀銀行呉服町支店)・・オランダのクリエーター6人の作品を公開。
・内部にはまだ金庫があった!
・オランダハウスHP:http://hollandhouse-saga.com/


・アーケードが無くなり、佐賀を離れた同窓には馴染みの薄くなった呉服町商店街入り口の風景。明治期に建てられた深川製磁佐賀支店は健在。

*JR佐賀駅北口ロータリー、反射炉モニュメント。昭和50年12月12日建立。
一冊の蘭学書を基に、独学で耐火煉瓦製造から初めて約2年の1852年(嘉永5年)7月、試行錯誤すること14回目にして、実用大砲が完成しています。

・出来上がった鉄製大砲は、長崎の佐賀藩領であった伊王島及び神ノ島の新台場に設置されました。ロシヤ使節プチャーチンが艦隊四隻で長崎に翌年の7月に来航した際には、新たに佐賀藩構築した新台場に設置した大砲の砲列に驚き、交渉には紳士的であったようです。6月の浦賀に来航したアメリカ使節のペーリーは、浦賀奉行の長崎回航を求めを拒否し、江戸湾に進入しています。長崎の防御が高められたことを知っていたのかもしれません。


■肥前さが幕末維新博覧会は開幕から2ヶ月あまりで総来場者数が50万人に迫る勢いです。期間目標は100万人とのことですが、達成は見えてきているようです。
 できるだけ県外の方々に来て頂きたいものです。もちろん!同窓の皆様は一度は行って下さいませ。