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福岡栄城会 の成りたち [西高2回生寄稿集]

第8代会長  清村 克行(西高2回生)

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開催会場に掲げる横断幕、「福岡栄城会」指定書体

 昭和47年8月からここ福岡でのサラリーマン時代は、眼の前の仕事に追われ、人の世話などすることも出来かった。昭和60年12月、自分の会社を設立。独立して初めて周りが見えてくるようになる。何か人のためにできることはないか・・・
 
 昭和61年の年始めに、福岡にも佐賀西高校の同窓会を作ろうと思い立ち、本部の同窓会名簿から福岡近郊にいる「自営で、転勤の少ない人」を各学年幹事に半強制的に選び、彼らを中心に福岡近郊在住者(筑後川から遠賀川の範囲)に案内はがきを出した。
 その年の11月に「佐賀西高等学校福岡同窓会」の設立総会を開催し、会長に1回生の最所憲治先輩、私が副会長(事務局兼任)、会計に3回生の牟田哲朗君という体制でスタートしました。昭和62年11月に「佐賀西高等学校福岡同窓会会員名簿(掌握会員数630名)」も完成させた。
 
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昭和62年11月の西高名簿

 当時はまだ、佐賀中学は栄城同窓会福岡支部、佐賀高校は佐賀高校同窓会福岡支部など、別々に開催されておりました。
 各地の「栄城関係三校の同窓会」の合流の流れを見てみると、最初は、関西栄城同窓会です。早々と昭和56年に三校が一体化しておりました。そして東京栄城同窓会が昭和61年に一体化しており、本部佐賀は、他地域の動向をみて、平成10年から一体化の流れが始まり、2年の準備期間を経て平成12年10月に一体化しました。
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 福岡では、西高の福岡同窓会を立ち上げた後、私が別の佐賀の集まりである「福岡市佐賀県人会」の関係で、中央区の高砂(当時同じ町内)に住んでおられた森 泉先輩(佐高1回生・森医院 院長・佐賀高校同窓会福岡支部長だった思う)と主治医として懇意させて頂いておりました。その森先生から西高同窓会の三役である3人が、佐賀中学の会合に誘われました。佐賀中学の同窓会世話人会(通称、すきやき会)が真崎寅二郎先輩(通商産業省勤務・昭和8年卒)の関係で博多駅東の合同庁舎近くの通産省の関連施設「九州商工協会筑紫寮」で不定期に開催されておりました。中学同窓会の主な行事や事案が協議されていたように思います。
 
 西高福岡同窓会という「受け皿」ができたこともあり、そのすきやき会で三校合流の話がでて、一体化への協議が開始されました。佐賀中学の先輩の中には、「佐高とか、西高とかに、伝統ある『栄城』の名前は使わせない」という意見もありましたが、当時の佐賀中学栄城同窓会福岡支部長であった永倉三郎氏(九電会長)の『栄城の流れを継いでいるのは、佐高と西高だし、どうせ先々お世話になるのだから、早めに合流した方がいい』という、鶴の一声で合流が決定しました。そして福岡は本部の下部組織ではないと、支部ではなく「福岡栄城会」と名付けられました。
 
 昭和63年に合流の準備にはいり、平成元年8月に「第1回福岡栄城会総会」を開催することが出来ました。会長に佐賀中学の永倉三郎先輩(昭和2年・第43回卒)、副会長に佐賀中学の真崎寅二郎先輩(昭和8年・第49回卒)、同じく副会長に佐賀高校の森 泉先輩(昭和25年・佐高1回卒)、そして同じく副会長に佐賀西高の最所憲治先輩(昭和41年・西高1回卒)という体制でスタートです。掌握会員数は佐賀中学約500名、佐高約1700名、西高約600名という大所帯でした。30年前のスタート当時は、先輩たちは元気で、総会出席者160名の半数近くが佐賀中学で、次いで佐高生、西高生は20余名と寂しいものでした。
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第4回・当時の会場配布レジメ(コピーのホッチキス止め)
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第5回の打合せ用レジメ

 
 佐賀中学、佐高、西高からそれぞれ年次の当番幹事を出し、順送りで開催してきました。佐賀中学同窓会と佐高同窓会はスタートの時から一体化しておりましたが、西高同窓会はまだ単独でも開催しており(平成3年、平成8年、平成14年、平成19年に開催)、当番幹事が西高生のみとなる平成20年にやっと完全に一体化が出来ました。「西高のみでやっていけるか」と心配しましたが、無事引継ぎが出来て安心しました。
 そしてその平成20年に一体化の証として、『福岡栄城会の横断幕』は佐高16回生の草場桂子さんが平成19年の佐高最後の当番幹事のとき揮毫された横断幕を基に作成し、また『福岡栄城会旗』は、本校の校章の「高」の代わりに「栄城」を中心にカチガラス3羽(佐中・佐高・西高)で囲み、開校以来の教育方針である「鍛身養志」「質実剛健」を基に私がデザインして作成し、毎年の同窓会総会最後の「引継式」の際に、次回当番幹事へと引き継いでいます。
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「福岡栄城会旗」

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次回当番幹事への「福岡栄城会旗」引継ぎ式

 現在は、60歳という還暦の年に当番幹事となり、50歳、40歳と三回期生合同の実行委員会で、企画・運営され、開催されています。

 縁あって、同じ学び舎で3年間を過ごしただけの仲間たち。だからこそ、縁深き仲間たち。学年が同じ同級生という「横糸」と、年次の離れた同窓生、先輩と後輩という「縦糸」は、140余年もの歴史的重みをもち、日本の各地に「栄城山脈」として根を張って、広く厚く織り込まれ、脈々と連なっている仲間たち。
 同窓会は伝えてくれる人がいて次に繋がっていき、支えてくれる人がいて次に受け継がれていくものです。
令和 元年9月    当時を知る者としての記録です。


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