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Carpe Diem 「カルペ・ディエム」「一日の花を摘め」「今という時を大切に使え」 [会員コラム]

吉村 尚(西高5回生)
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 今思っていることを、少々述べさせて頂きたいと思います。
 今から遡ること ?十二年前建築学科を卒業し、ゼネコンに就職しました。建設現場の施工管理をする技術屋です。
 最初の赴任地久留米を皮切りに、佐賀・熊本・仙台・会津・いわき・山形・白河・郡山・福岡・沖縄・香川・大分と家族を持ってからも転々としました。ゼネコンの現場マンは単身赴任、また土曜日・祝日も出勤することが多く、会社の仲間も家族は母子家庭の環境の様な状況の人が多かったように思います。
 そういう環境の中で、“奥さんと子供の犠牲”ど建築が好ぎという思いがあったからこそ最後まで勤められたのだと思います。
 日々仕事に追われ仕事に没頭していた42歳の秋のある日、中学・高校が同窓の友人が東京から遊びに来ました。文系卒でメーカーの営業をしていた彼に「会社一途の、仕事だけのサラリーマン生活を送っている人は、会社を辞めた時に何も出来なくて惨めな生活を送っている。趣味を持った方がいいよ。」と言われ、それが生き方のターニングポイントとなりました。それ以降時間を見つけては趣味の文化教室に通ったりもしました。
 ところが、58歳の10月の人間ドックで血液の難病が見つかりました。1か月ほど検査入院をしたのですが、“死”を身近に考え始めると夜も眠れない日もありました。現在は、病状は悪いなりに安定していますが、それをきっかけに残り少ない人生だったら廻りの身近な人のために何かしたいと思うようになりました。会社の後輩、中学・高校・大学の友人、そして同じ病気に苦しむ人のためにと‥・。
 福岡栄城会への積極的な参加、血液疾患を考える患者・家族の会への参加もその一つですし、今、専門学校で建築施工を若い人に教えている事も、そういう考えからです。

吉村 先輩 記事資料 1.jpg

 そしてもう一つ思ったことは、気の合う仲間と好きなことをして過ごすと言うことです。ゴルフ・読書・美術館めぐり・素晴らしい建築を見て廻る…等、その時々でやれる事・やりたい事をやる。今は時間に縛られる事はありませんから‥・。
 今まさに人生の峠に向かっている人、今から登ろうとする人、といった若い人は、日々の仕事・生活に追われがちで、なかなか廻りを見る余裕も無いと思いますが、それだからこそその瞬間・瞬間の最高の生き方を大事にして頂きたいと思います。

『カルペ・ディエム』!!!
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*紀元前1世紀の古代ローマの詩人ホラティウスによる『歌集』(Carmina)の、第1巻第11歌にこの語句が現われる。(注)HP運営委員会

■略歴
昭和50年4月清水建設㈱入社
平成22年7月㈱ミルックス入社
平成27年4月麻生建築&デザイン専門学校非常勤講師

*会員コラムへのコメント投稿を待ってます。同窓交流活性化の為、卒業回数(卒業年)・氏名の明記をお願いします。

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