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歴史と私 [会員コラム]

増岡さんフォト.jpg
西高六回卒 増岡 昭憲
 西高6回卒―何年卒業かはパッとは思い出せない。
 年金をもらいだし数年たつので、年齢で63~4ぐらいかな。早期退職して、現役の時経済レポートなどを書いていたので、しばらく株や先物を自己売買して給与分ぐらいは稼いでいたが、サブプライム問題、俗に言うリーマンショックでとんでもないことになり、また給与生活者に戻り地道に働いていました。アベノミクスなるものでまた株が活性化してきたので、リーマンの敵(カタキ)討ちで株に専念するため仕事をやめ毎日PCに向かい奮闘する。見事敵討ちはできたが、その後は膠着状態になり段々銘柄が絞れず、暇となる。

 地元で公民館で歴史講座が開催されていた。元々歴史に興味があったので、参加することにした。講座は2つあり一つは地元柏原の歴史を探訪するもの、もう一つは大学の考古学の先生とその研究室の学生との共同作業、最近は地元の古墳の近くを試掘したり、古刹跡の仏像などを拓本取りしたりした。
古墳紹介.jpg
 私が今住んでいる柏原は引っ越す前はとてつもない「ど田舎」で、道もろくになく、寂しいと言うより薄気味悪いところだった。家内に柏原に分譲地があるから見に行こうと誘われたが、猿やタヌキと生活する気はないと断っていたが、ドライブと称し連れていかれたが、一変していたのには驚いた。公団が開発していた。それでまあ当たらないだろうと、抽選に申し込んだ。なんと当選したのである。それから柏原の住人になった。当初はまだバスの便が悪く通勤に大変だった。バブルまっただ中の平成元年のことである。
 それから公団は開発を進めマンション群などを建設していく、その最中に広範囲に沢山の遺跡が出てきたそうだ。中でも前方後円墳などが出てきて、考古学研究者を驚かせたようだ。前方後円墳はかなり地位の高い人物が葬られているらしく、柏原に当時古代のクニの王者が住んでいたらしい。だが、黒田長政の福岡築城の際大量の石垣用の石の調達に古墳の石が抜き取られたらしい。有名な話では柏原から北に位置する寺塚の穴観音と称するお寺は元々古墳で、そこら辺一体の古墳を壊していた時に観音様が長政の夢枕に現れ、長政はそこの古墳を一基残して供養したとのこと。余談ですが熊本地震で壊れた熊本城の石垣から観音菩薩像の石垣がでてきたとの報道があっていたが、仏像までも石垣に用いていたことになる。
 また柏原にはそこから博多湾一帯まで収めていた政務所があり、「政所」とゆわれる地名として残っている。またそこの入り口だった「大木戸」とゆう地名も残っている。とにかく古墳時代から江戸末期までの歴史がびっしり詰まっているらしい。昔は柏原付近まで海が迫っていたから、地理的にも安定した地域ではなかったかなと思われます。因みに地名で島の付く地名のところは昔島だったらしい。田島、美野島は周りは海だったとのことで、天神、中州は当時海の中だったそうだ。住吉神社の古地図の看板にも書かれている。
 北部九州は大陸とも近いので古代からの影響もかなり受けているので、歴史的にも面白い。古代の大陸からのルートは博多湾ルートと佐賀の有明海ルートがあったらしい。吉野ヶ里遺跡から海まではそう遠くなかったようだ。また平清盛の権力の基盤は佐賀の「神埼の荘」だったらしい。大河ドラマでも丸々1回分割いていた。清盛が有明ルートから博多の那の津ルートに変更するとき、神崎の櫛田神社を博多に持って行ったのではと考えられるが、博多の櫛田神社は受け入れていないらしい。

 三角縁神獣鏡.jpg邪馬台国論争で考古学の先生とやりあったが、九州説の私と近畿説の先生だが現在の論点は遺跡発掘で証拠を発見することらしい。証拠主義では九州説は劣勢とのことらしい。吉野ヶ里遺跡は全く関係ないらしい。証拠は捏造もできるではないかと反論するも、けんもほろろである。近畿で発掘されてる邪馬台国説の有力な鏡が実在しない年号などがあるがそれは無視するらしい。吉野ヶ里では鏡が見つかっていない。私の父の話では子供のころ吉野ヶ里遺跡がミカン畑だったころ鏡の破片らしきものをクリークに投げて遊んでいたらしい。また吉野ヶ里は邪馬台国ではなく関係国で目で見える範囲にあったのではないかとのこと、邪馬台国は八女の山門地区ではないかとのこと。魏志倭人伝では、近畿説には説明がつかないと訴えるが、しかし先生はすべて否定された。今、魏志倭人伝を少し調べている。まあ考古学者ではないので、学会にも参加できないのでそこらの知識の欠如には何ともいかない。しかし説明のつかない歴史には興味津々である。                  
(了)

*柏原の歴史に興味のある方は、以下の「福岡市市政だより」もご覧ください。
http://www.city.fukuoka.lg.jp/shishi/pdf/kouhou14.pdf

*会員コラムへのコメント投稿を待っています。同窓交流活性化の為、卒業回数(卒業年)・氏名の明記をお願いします。

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